【1ドルストア】波が大好きなダラーツリー(DLTR)

こんにちは。

いも次郎です

娘のいも子でしゅ


今回紹介するのはダラーツリー(Dollar Tree, Inc., DLTR)です。

利益安定性 (ストレスフリー度)5 / 10 点
財務安全性 (ストレスフリー度)6 / 10 点
株主還元性 (わくわく度)2 / 10 点
成長性 (わくわく度)6 / 10 点
あくまで主観なので、最終的にはご自身で評価してください


こんな人におすすめ!

  • コロナ禍耐性高め銘柄を探している人
  • 100均に可能性を見出している人
  • 短期的な業績の波は無視して、長期Holdできる人


こんな人におすすめしません!

  • 配当が欲しい人
  • 短期的な株価の値上がりを期待している人
  • 安定志向の人


   Table of Contents

企業概要

ダラーツリーはアメリカのディスカウントストアです。

日本で言う100円ショップのような1ドル、もしくはそれ以下の価格で買える商品を販売する店舗を15,000店以上運営しています。

商品は日本のような雑貨から食品まで幅広く取り扱っています。

また、店舗が多数ありますので、ロジスティクスにも力を入れており、24カ所以上の物流拠点を持ち、物流ネットワークを構築しています。


業種的には生活必需品に近いので、コロナ禍の影響は激しくはなさそうですね。


今まで分析したディスカウントストア

創立は1986年で、他の小売店を買収しながら大きく成長してきました。

CEOのMike Witynskiはスーパーマーケット運営会社の上級職を経て2010年にダラーツリーに入社し、2020年の7月からCEOに就任しました。


そんなですが、さっそくデータを見ていきましょう。


データ分析

さて、まずは損益計算書を見ていきます。

損益計算書(単位:ドル)

ディスカウントストアということもあり、売上原価は高めです。



薄利多売という感じですね。

そうね、だから営業外費用がかさんだ2018年は赤字に転落したのね。
利益の安定感という意味では不安が残るわね。


四半期データ

コロナ禍の影響を見るために四半期データも見てみましょう。

コロナウィルスが猛威を振るい始めた2020年春の売り上げの落ち込みはないようです。


コロナ禍含め、イベントリスクには強いようです。


売上高推移(ドル)

売上高の推移ですが、この5年は上昇傾向が続いています。


店舗数はすでにかなりあるものの、成長はまだまだ続いているようです。


営業利益率(%)

営業利益率の推移は上のグラフの通りです。


若干波がありますね。

せっかく売上高を伸ばしているのに、営業利益率が不安定なのはもったいないわね。


EPS(ドル/株)

一株当たりの純利益を表すEPSは上のグラフの通りです。


こちらも波がある印象です。

薄利多売だから仕方ないけど、少なくとも営業利益率は安定してほしいところね。


株主還元

続いては株主還元について見ていきましょう。

まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)ですが、無配銘柄です。


無配ですか。。。株価の推移に期待ですね。

同じ無配株のGoogleとかのように伸びているのかしらね。



ただ、ホーリーフロンティアはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。

Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。

流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。

過去5年ではBuybackは2020年のみ行われ、利回りは0.76%でした。


雀の涙ね。


ただし、Buybackしたからと言って株価が順調に上がるわけではありませんから、ここで株価の推移も見てみましょう。


株価


コロナ禍の暴落からはすぐに回復したようです
ただ、またもや波がありますね。

ここ数年は上がったり下がったりで、あんまりイケてないわね。。。


なお、2021年1月5日時点でのPER(割安度合いの指標。低ければ低いほど割安で、アメリカ平均は20倍台)は26倍で、安くもなければ高くもないというような水準です。


貸借対照表(単位:ドル)

次に貸借対照表を見ていきましょう。

店舗が15,000店以上ありますので、固定資産は多めです。

流動比率(=流動資産÷流動負債)は100%以上をキープしています。


流動比率が100%以上ですので短期的な安全性は問題なさそうです。

ただ、2020年に流動比率が一気に下がっているのが気になるわね。


自己資本比率(%)

自己資本比率の推移は上のグラフの通りです。


水準的には悪くないので、長期的にも今のところ問題ないかなぁと思います。

ただ、自己資本自立も2020年に一気に下がっているのは気になるわね。


利益余剰金

純資産の内の利益余剰金(ざっくり言うと儲けて貯めたお金)の推移は上のグラフの通りです。


2020年の赤字の影響はあるものの、2020年には上昇傾向に戻ってるので、ひとまず安心というところでしょうか。


ROE(%)

自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、赤字になった2019年以外は普通のアメリカ企業のROEといった推移です。


やっぱり波があるのが気になりますね。

きっとパパはストレスで爆発するわね。


キャッシュフロー(単位:ドル)

最後にキャッシュフローを見ていきましょう。

毎年営業キャッシュフローを生み出しています。

投資にも積極的にお金を使っているようです。


営業キャッシュフローは微増傾向なので、本業ではしっかり設けているようですね。

キャッシュフローを見る限りでは安定しているわね。


採点

データから10点満点で利益安定性、財務安全性、株主還元性、成長性の4項目を評価します。


利益安定性については、営業キャッシュフローは安定して生み出しており、売上高も増加傾向なものの、営業利益率はそこまで高くなく、さらに営業利益率・EPS・ROEが不安定なので、中立の5点です。


財務安全性については、不安定ながら流動比率・自己資本比率が一応安全圏内にいますので、ちょっと高評価の6点です。


株主還元性については、無配であの株価の推移は評価できず、2点です。


最後に成長性ですが、コロナ禍にはひとまず強そうですし、売上高が緩やかに伸び、投資にもしっかりお金を使っていますので、ちょっと高評価の6点です。


今回はやや辛口でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。

評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。


なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。


That’s all !!


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