【漂白剤】コロナ禍が追い風に!?クロロックス(CLX)

こんにちは。
いも次郎です。

今回取り上げるのはクロロックス(CLX)です。

Clorox Bleach products

Wikipedia引用

日本に住んでいるとあまりなじみがありませんが、洗剤や漂白剤など、掃除洗濯系の日用消耗品を製造するメーカーです(日本ではこの分野だとP&Gがおなじみの企業ですね)。

1913年創業で、まだ当時なじみがなかった漂白剤の製造を行っていたようです。

1950年代に、先ほど出てきたおなじみのP&Gに買収されますが、その後独立を果たし、今ではP&Gと同様に様々な製品を製造するメーカーに成長しました。

現在では漂白剤だけではなく、洗剤等の各種クリーナーやごみ袋、栄養補助食品まで様々な製品を製造しています。

ちなみに、消毒液も作っているようですので、コロナ禍には強そうな感じもします。

そして消費財メーカーなので安定臭がしますが、データを見てみましょう。

   Table of Contents

データ分析

さて、まずは損益計算書を見ていきます。

損益計算書(単位:ドル)

ここ数年は毎年純利益をしっかり出しています。

製造業なので価高めですが、激しく高いわけではありませんし、形も安定しています。

ぱっと見て、安定して利益を生み出しているように感じます。

コロナ禍の影響がどれほど出ているかを見るために、4半期のデータを見てみましょう。

コロナ禍ですべての数字を伸ばしています。

コロナ禍に強い銘柄と言い切ってもいいと思いますね。

売上高推移(ドル)

売上高も緩やかですが、確実に上げ続けてきています。

必需品メーカーなので、横ばいでも問題ないかなぁと思うのですが、右肩上がりとはすごいなぁと思います。

営業利益率(%)

ここ数年を眺めると営業利益率も非常に安定しています。

ちなみに日本でおなじみの花王も10%程度であることを考えると、高水準を維持しているなぁと思います。。

ちなみにライバルのP&Gはクロロックスに比べて利益率は少し高いだけで、ほぼほぼ同水準でした。

EPS(ドル/株)

一株当たりの純利益を表すEPSですが、こちらも順調に上昇しています。

投資家的にはこの傾向は非常に好感を持てます。

株主還元

続いては株主還元について見ていきましょう。

まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。

ここ数年は増配傾向が続いております。

配当利回りも比較的高水準を維持しています。

配当性向も少し見てみましょう。

どの年もかなり配当にお金を回していることが分かります。

株主にしっかり目が向いているということが言えそうです。


ただクロロックスはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。

Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。

流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。

Buybackを含めた利回りは次の通りです。

Buybackを含めるとかなりの高利回りだと言えそうです。

ただし、Buybackしたからと言って株価が順調に上がるわけではありませんから、ここで株価の推移も見てみましょう。

株価

ここ数年は堅調に推移していましたが、コロナ禍が追い風になり、2020年は爆上がりしていますね。

やはりコロナ禍には強そうです。

貸借対照表(単位:ドル)

次に貸借対照表を見ていきましょう。

製造業なので工場も持ってるでしょうし、固定資産多めですね。

固定資産・固定負債が多いのは気にしなくてもいいのですが、気になるのは流動負債が流動資産を上回る年があることです。

とても簡単に言うと、すぐに返す必要がある借金に対して現金が足りていない状況ですので、あまり評価できる事態ではありません。

2020年にコロナ禍の追い風を受けて流動資産が流動負債を上回り、純資産も増やしているのでとりあえずは一安心ですが、ちょいと気になる貸借対照表になっています。

自己資本比率(%)

自己資本比率は上昇傾向ですね。

ただ波があるなぁという感じですし、いも次郎的にはちょっとストレスフルかなぁという印象です。

ROE(%)

自社の純資産からどれだけの利益を生んでいるか、つまりいかに効率よく利益を生んでいるかを表すROEですが、すさまじい高さですね。

これは純資産の少なさもあるでしょうが、しっかり利益は出していますので、うまく稼いでいるかなぁという印象です。

キャッシュフロー(単位:ドル)

最後にキャッシュフローを見ていきましょう。

安定して営業キャッシュフローをプラスにしているのと、2020年の営業キャッシュフローのプラスが凄いことになっていますね。

投資にもしっかりお金をかけていますし、好感持てますね。

結論

データから10点満点で下記の4項目を評価します。

利益安定性 (ストレスフリー度)7 / 10 点
財務健全性 (ストレスフリー度)3 / 10 点
株主還元性 (わくわく度)7 / 10 点
成長性 (わくわく度)6 / 10 点
あくまで主観なので、最終的にはご自身で評価してください

今回はそこそこでしたね。

利益安定性ですが、売上高が緩やかに伸び、営業利益率が比較的高水準で安定しており、ROEもかなり高水準、営業キャッシュフローも安定しており、なによりコロナ禍で業績が伸びてますので、高評価の7点です。

財務健全性ですが、流動資産が流動負債を下回ることがあり、自己資本比率も高くはありませんので、辛口の3点を付けました。

株主還元性については、増配が続いており、利回りも高水準、株価の推移もぼちぼちですので、高評価の7点を付けました。

最後に成長性ですが、コロナ禍で業績を伸ばす数少ない企業だという点、売り上げが緩やかながら増えており、EPSも上昇傾向ですので、ちょい高評価の6点を付けました。


今回はそこそこの評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。

評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。


なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。


That’s all !!

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