【ハウスメーカー】DRホートン(DHI)

こんにちは。
いも次郎です。

今回紹介するのはDRホートン(D.R. Horton, Inc. , DHI)です。

今回もいも次郎が知らない企業です。。。

   Table of Contents

企業概要

DRホートンは全米で最大の住宅建築会社です。

1978年に創立し、数々の企業を買収し、勢力を拡大してきました。

本部はテキサス州のアーリントンです。

住宅建築需要は景気やイベントリスクにそこそこ左右されそうなイメージです。

実際、米国のNAHB住宅市場指数指数は、コロナ禍が起こる前は70以上(50を超えれば好調)を推移していたのですが、コロナ禍により一時30台まで下落しました。

また、リーマンショックが起きる2年前の2006年から2013年までのおよそ7年間は50を下回っておりました。

よって、なんとなくですが、いも次郎爆発銘柄の匂いがします。

ただし、コロナ禍の影響だけで言えば、2020年7月までに70を回復したので、旺盛な住宅需要は今後も継続するのかなぁという印象ですし、リーマンショックの時以外は何年にわたっても指数が50を下回り続けることはなかったので、全体的には堅調なのかなという感じもします。

それではデータを見ていきましょう。

データ分析

さて、まずは損益計算書を見ていきます。

損益計算書(単位:ドル)

やっぱり原価高めですね。

まぁそれでも毎年純利益を出していますから、そこは評価できそうです。

原価が急に高騰する(木の値段が爆上げ??)なんて状況もあんまり考えられませんし、売上さえしっかり出していれば利益を出し続けて行けそうです。

売上高推移(ドル)

売上高の推移ですが、まぁここ最近のNAHB住宅市場指数が堅調なこともあり、順調に上昇していますね。

前にも述べた通り、コロナ禍での指数の落ち込みはひと段落していますし、今後も堅調に推移していきそうな気がします。

そもそも米国は人口が増加していますので、住宅需要は長い目で見れば堅調であるかなぁと思います。

営業利益率(%)

営業利益率は今まで分析してきた銘柄に比べて若干低めですが、それでも10%以上をキープしています。

動きも激しいわけではありませんので、安定して利益を出しているなぁという印象です。

ちなみに、日本のハウスメーカーも営業利益率10%越え企業はありますが、まぁ、一握りですね。

EPS(一株当たりの利益, 単位:ドル/株)

次にEPS(一株当たりの利益)ですが、好調のようです。

ちなみに、株価は次のように推移しています。

リーマンショックで沈んで以降、順調に株価を上げています。

今後も浮き沈みを繰り返しはするものの、人口が増えている分、長い目で見ると株価も緩やかに上昇していくのではないかなぁというのがいも次郎の予想です。

株主還元

続いては株主還元について見ていきましょう。

まずは一株当たりの配当金(ドル)と配当利回り(%)です。

ここ数年は増配が続いていますね。

これはいい傾向ですが、配当利回りが少々低いような感じもします。

ただはDRホートンはBuyback(自社株買い)をすることでも株主還元しています。

Buyback(自社株買い)とは文字通り自社の株を買い戻すことで、市場に流通している株式数を減少させます。

流通している株数が減少すれば一株当たりの価値が相対的に高まり(つまりEPS等が高まり)、それにより株価が上昇し、キャピタルゲインにより株主に還元するという手法です。

Buybackを含めた利回りは次の通りです。

それでも今まで見てきた銘柄に比べると低いような気がします。

まぁ2017年以前はリーマンショックの爪痕が残っており、ここ2年はようやく株主還元ができるようになってきたのかなとも読めます。

下のグラフは利益のうちどれぐらい配当にお金を割いているかを表す配当性向ですが、。

ちょいと低いような気がしますね。

もっと還元してくれる余地が残っているとも言えますが、それなら今までもしっかり還元してくれよとも言えます。

まぁ、株価がぐんぐん上がっているのでそこは評価できますが、いも次郎はやはり配当でも応えてほしいので、うーんって感じですね。

貸借対照表(単位:ドル)

次に貸借対照表を見ていきましょう。

流動資産がすごいですね。

固定負債も流動負債も余裕でカバーできるほど潤沢に流動資産があるみたいですね。

まぁ流動資産のうち大部分が在庫のようですが、それでもこの財務諸表はなかなかですね。

自己資本比率(%)

自己資本比率が50%以上をキープし、さらに上昇傾向です。

すさまじい貸借対照表ですね。

これを見る限りでは、住宅需要が一時的に落ち込んでも(急激に全く売れなくなったら別ですが)、数年は持ちこたえられそうな感じですね。

ROE(%)

自己資本からどれだけの利益を生み出したかを表すROEですが、10%以上をキープしてます。

今まで見てきた銘柄に比べると見劣りしますが、10%を超えていれば、まずまず評価できるでしょう。

キャッシュフロー(単位:ドル)

最後にキャッシュフローを見ていきます。

しっかり本業でお金を生み出しているので、その部分は純粋に評価できますね。

現金もたっぷり残していますし、財務的な安定性は申し分なさそうですね。

結論

データから5点満点で下記の4項目を評価します。

利益安定性 (ストレスフリー度)3 / 5 点
財務健全性 (ストレスフリー度)5 / 5 点
株主還元性 (わくわく度)2 / 5 点
成長性 (わくわく度)3/ 5 点
あくまで主観なので、最終的にはご自身で評価してください

利益安定性については、純利益をここ数年安定して出し続けているという意味では評価できるのですが、利益率が今まで分析してきた銘柄に比べてやや見劣りするので、ちょいと辛口です(それでも十分いいんですがね)。

財務健全性については、よきですね。

流動資産たんまりですし、現金も十分ありますので、数年調子が悪くなっても持ちこたえそうです。

株主還元性は、株価という点ではぐんぐん上がっていますが、ハイテク銘柄のようにイケイケな分野でもないので、いも次郎としては配当でもしっかり還元してほしいなぁというのが率直な感想です。

配当性向もややイケてませんので、評価は2点です。

成長性は、売上高もEPSも上昇傾向ですし、何より米国の人口が増加していることもあり、今後もそこそこ成長すると思います。

まぁでもアゲアゲのイケイケではないですから、3点です(決して悪い評価ではないですよ)。

今回はそこそこの評価でしたが、まだまだ初心者で勉強不足のいも次郎の甘々分析です。

評価を鵜呑みにせず「こういう考え方もあるんだ」ぐらいにとどめておいてくださいね。


なお、本銘柄の売買を推奨するものではありません。
読者の本ブログの情報を基にして行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
売買はあくまでご自身で判断し、自己責任でお願いいたします。


That’s all !!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA